2014年7月1日火曜日

コアラのUSA国立公園便り

みなさん、USA国巡りの旅が始まり、2週間が過ぎました。ご報告が遅くなりました。1日終わると楽しい宴会、明日のホテル手配やスケジュール確認などなど。時間が足りない日々。
ダイジェストになりますが、途中経過を報告致します。
1日目 ラスベガス泊
メンバー6名によるUSA国立公園の旅が始った。飛行機でラスベガスに舞い降り、レータカーとご対面。これから4週間の足となる車は、白いDodge。第一印象は頼りになりそうな車だ。6人分の荷物を詰め込み、いざラスベガスへ!時差で眠いがここは我慢し、眠らないようにラスベガス観光をするが、湿気は無いが肌刺すような光と暑さに参った。これから始まる旅への不安と期待をいだきながら就寝。
 
2日目 ウィリアムズ泊
ラスベガスからウィリアムズへ移動。途中、キングマンという街のビジターセンターでR66の道で目的地ウィリアムズへ行くように強く薦められ、予定していたハイウェイをやめ、ノスタルジーを体感できるR66を選択した。ウィリアムズは小さな街で、1時間もあれば街全体を散歩でき、オールディーズの世界を満喫できる。通りでは楽しいガンマン・ショーに人が集まり、薄暗くなると店のネオンがつきだし、街が活気づく。
 
3日目 ウィリアムズ泊
ウィリアムズからグランドキャニオン・サウスリムまで約100km。ビジターセンターで駐車し、サウスリムを1時間程度ハイキング。ハイキングの途中で、マザー・ポイントとヤバパイ・ポイントに寄り、グランド・キャニオンの雄大な景色を目に焼きけた。公園内のシャトルバスで、ビレッジに移動しランチ。その後、車で40分位移動し、デザート・ビューに着く。この日は気温が高く長い時間のハイキングは向かない日だったが十分にグランド・キャニオンを満喫できた。
 
4日目 セドナ泊
予定にはなかったが、パワースポットで有名なセドナに立ち寄る。途中、オーク・クリーク・キャニオンでなんと通行止。仕方なく、なかなかのキャニオン見学後に来た道を引き返し、別の道でセドナに向かった。日本で言うパワースポットは、こちらではボルテックス。アメリカ人は、大地から竜巻のようにパワーが発っせられているように感じ取るらしい。レッドロックの世界に入り、ボルテックス・サイトであるベルロックとホーリークロス教会とカラドラル・ロックを訪れた。両手を広げボルテックス・パワーを目一杯受けとめようと試みた。身体を伸し深く深呼吸したせいか、それともパワーのせいかは判らないが、大地と空と身体が一体になって行くのを感じた。いい気分!カラドラル・ロックで30分ほどのミニ・トレッキング。地元のアーティストの店が並ぶヒルサイドにも立ち寄る。今日はこれでお終い、おやすみなさい。
 
5日目 フェニックス泊
朝、セドナのボルテックス・サイトのひとつボイントン・ロックで、ビスタ・ポイントへ約1時間のトレッキング。途中、笛の音色が流れてくる。ビスタに着くと岩の塔の上で雰囲気のある初老が笛をまだ吹いている。岩の上に登ると岩のかけらで作ったハート。ここはボルテックスのカが特に強い所なので、このハート型の石を是非とも祖国に持ち帰ってほしいと。地元の不思議な男に言われると妙に説得力がある。トレッキング後、小林氏の友人が住むフェニックスへ向う。途中、サボテンが雑草のようにそこかしこに見え出した。夜、周さんご夫婦と楽しいディナーを過し、就寝。
 
6日目 ウィンスロー
午前、周さんのお宅訪問。新しい住宅エリアのプール付の素晴らしい家。庭に家庭菜園。絵に描いたような家で、おもてなし。後髪を引かれながらフラグスタッフへ向う。フラグスタッフは涼しく、宿を探すが、かなり繁盛季で値段が高すぎ、次の町ウィンスローへ。宿を見つけて、ほっとし、熱いシャワーを浴びた。
 
7日目 アルバカーキー泊
アリゾナ大隕石孔を見学。5万年前 45m程の隕石が落ち、大地に巨大な穴が空いたあり様を目の前にすると、そのインパクトが想像を越えるものであったことが分かりあ然。次に向ったのが化石の森国立公園。アメリカの公園は広大で、公園のエントランスから車で20~30分のところに目的地があることがざらなので、スケジュール管理は要注意。草木がなく、白、赤、薄黄、薄緑の土が剥き出した大地が続く。日本で言うなら恐山の風景が近い。その大地に両腕で輪っかするより太い丸太がゴロゴロ。なんと丸太は化石。化石はヒスイ、アメジストなどの宝石なので持ち帰り禁止。摩訶不思議な世界でした。

【コラム ドライブについて】
ドライブにも少し慣れてきた。今回は6名で7人乗用のDODGE車を4週間借りた。どっしリとしていてスピード出してもぶれにくい頼もしい車だ。オートクルーズ機能が搭載され、これは重宝。日本語対応カーナビ付。カーナビは日本のナビの何世代も前のものだ。ユーザビリティは期待してはいけない。ホテルを目的地にセットする場合は、住所から検索する方法が楽。アメリカの住所には 5ケタの番号(ZIP CODE 通りの番号)が振られていて、これを利用する。国立公園のエントランスが目的地の場合は名前で。電話番号はNG。また、最短時間でルート検査しても、最短ルートにならないケースがあるので要注意です。ラジオは入らないエリアが多々あり。CDがあると快適。ガソリンに関しては、町と町の間にガソリンスタンドはないので、給油は余裕を持って。ほとんど給油はセルフでスタンドにカードを入れてもエラーになるか、アメリカのzip code の入力を求められうまくいかない。スタンド・オフィスに行き、給油スタンドの番号と必要な料金を伝え、プリペイドで精算後、給油する仕組みになっている。

8日目 アラモゴード泊
朝、アルバカーキーを立ち、南下しアラモゴードに午後3時前に着いたが、暑いためホワイトサンズをトレッキングは夕方にす ることに変更。モーテルでしばし休憩。少し涼しくなったので、ホワイトサンズに出かける。初めて白い砂漠の中を体験。暑い空気を肌で感じながら、目からは白銀の雪世界が飛び込んで来る。頭の中が混乱。砂漠のトレイルをたどると小高い丘に登る。360度の見渡す限りの白い砂漠。1、2時間程で陽が沈み出す。淡い桜色、オレンジ色、黄色、緑色などが地平線をぐるりと染める。

9日目アラモゴード泊
アラモゴードからカールスバッドの洞窟へ行く。日帰りは距離があるためスケジュール的にハードでしたが、ー見の価値があると感じた。外の世界ではいろいろな出来事が起こって変化し時が流れているが、巨大な洞窟では外界とは異なる時間がゆっくりと流れる。そこに住む生き物は目が退化し、また体の内臓を連想させる造形物ができあがった。独自の時間が経過したことを想うと、頭がぼーっとなった。

10日目 サンタフェ泊
この日は、グランドサークルへ戻るためサンタフェに移動と休憩。ぶらぶらアートの街散策後、バルコニーでゆっくり夕食を楽しむ。

1 1日目 ファーミントン泊
世界遺産チャコカルチャーを訪れる。A. D.8~12世紀のアメリカ・インディアン先住民の住居跡。三本の川が合流する谷に数千人が共同で住む巨大な建物の一部が残っている。正確な幾何学模様の建造物で、建物全体が半円形。共同の炊事場や倉庫のような所は綺麗な円柱がいくつも点在。三階建の四角い部屋が複雑に配置されている。建物内は迷路だ。先住民はなぜこの地に住んだのか?なぜ巨大な半円形の建造物なのか?どのような文明、文化だったのか?いろいろ想像しながら遺跡を2ヶ所、暑さと格闘しながらおよそ1時間半歩く。

12日目 コルテツ泊
世界遺産メサベルデ。緑豊かな肥沃の大地に暮らしていた人々が、理由は不明だが断崖の下に移住。ここにも謎がある。ここでは簡単に見学し、先住民の壁画を見に往復2時間程度のキャニオン・トレッキング。比較的緑の多く眺めも良い。途中で体にトゲトゲのあるカメレオンを見つけた。(公園内のビジターセンターでカメレオンであることを確認)ちょっとだけ簡単な岩登りもあり楽しい。
13日目
いよいよこれから数日間はグランドサークルの核心部をツアー。先ずはアーチズ国立公園で、デリケート・アーチまでの2、3時間のトレッキング。このエリアには、2000個のアーチがあるらしい。スタート地点からほぼずっと1枚岩斜面を歩く。到着寸前までアーチは見えない。陽が岩盤に照り返し暑い。喉を潤し、岩壁を廻ると突然デリケート・アーチが姿を現す。均整のとれた美しいアーチに息を飲む。想像以上に巨大で存在感がある。この芸術的なアーチもいずれ風化が進み、崩れて無くなるのだろう。いらぬことを考えながら帰リ道を急いだ。

14日目
西部劇で登場するモニュメントバレーをドライブ。アメリカの原風景とも言われている。モニュメントバレーを通り過ぎるとレイクハウェルに着く。ロウアー・アンテロープ・キャニオンで1時間弱の徒歩ツアーに参加。レイクハウェルヘ流れ込む支流のひとつが刻んだ小さな渓谷。人ひとりが通れる位に幅が狭く、まるで水流の渦がそのまま岩壁に刻まれたような不思議な形は見事。その後、近くにある川が蛇行したホースミューベントを見に往復30分程度のトレッキングし、この日はモニュメントバレー、アンテロープとホースシューベントの3つの絶景を堪能。

15日目
ザイオン国立公園は、一言で言うと、赤と黄色の岩山群。日帰り可能なエンジェル・ランディングと呼ばれる往復3、4時間程の山に登った。奥穂と西穂の間のジャンダルムを通るルートに似ていてスリルある登山が楽しい。この日は風が強く、スリル感がアップ。

16日目
ザイオン国立公園のナローズで川を遡行するトレッキング。子供は勿論、大人達も童心に戻って沢山の人が楽しんでいる。川はVの字型の峡谷で、公園内のシャトルバスに乗り一番奥にある。アメリカにも沢登りを楽しむコースがあることに驚いた。

17日目
ブライス・キャニオン国立公園で午前はナバホ・ループと呼ばれるルートを1.5時間程トレッキング。この公園の特長は、キャニオンの風化が進みコケシのような岩塔が無数に並んでいる光景。このトレイルは岩塔群の昼でも薄暗い谷間を通る。時間的に短いコースですが、キャニオンをいろいろな高さから眺めて楽しめる。午後は乗馬で、2時間のキャニオン・トレッキング。これもまた楽しい。これでグランド・サークルのトレッキングは終わる。残るはイエローストーンとヨセミテ。
18―19日目
イエローストーン国立公園へ向かう途中、グランドティトン国立公園をドライブ。ヨーロッパ・アルプスを彷彿させる尖った山が連なる風景は登山意欲をかき立てるが、写真のみ。イエローストーンに着くとオールド・フェイスフルと呼ばれる巨大間欠泉がタイミングよく直ぐに見学。その周辺に遊歩道があり、幾つかの間欠泉とカラフルな源泉を観ながら1時間の散策。少し離れた所に、グランド・プラズマティック・スプリングがある。フラクタル幾何学模様の七色の大きな源泉。バクテリアが世にも不思議な色彩を産みだしている。30分の散策。

20日目
イエローストーン国立公園内は野生動物の宝庫。エルク、グリズリー、バッファロー、きつねなど間近に見ることが出来る。グリズリーは100m以上離れて観察するようにガイドが出ているが、嬉しくて木陰に隠れながら50m満たない距離まで近付いてカメラに収めた。良い子は真似しないでね(*^o^*) 動物好きには、ここは天国。ムースとビッグホーンには会えなかったのが心残り。マンモステラスと呼ばれる巨大な噴泉塔を見学。散策を開始し出した時に雹が降りだしので、散策中止。ここは車窓からの見学のみ。

21ー22日目
イエローストーン国立公園からヨセミテ国立公園への移動には丸1日以上かかる。ヨセミテのトゥオルム・グローブで1時間強のニセセコイアの巨木を巡るトレッキング。フィツトンチッドたっぷりの森林浴ができ、リフレッシュ。

23日目
ヨセミテ国立公園のロウアー・ヨセミテ滝までの往復40分のトレッキングとバーナル滝まで往復2、3時間のトレッキング。ヨセミテ滝は落差が世界第8位。バーナル滝のルートは滝の飛沫を浴び、虹が見られる。このコースも楽しい。

24日目
強風と雨のためこの日はヨセミテには行かず、午後雨が止んだので長旅の疲れを癒やすためマンモス・レイクスの観光と短かいトレッキングをする。マンモス・レイクスはスキーのリゾート地で初夏は街をぶらぶらしたり、ゆっくり時間を過ごしたり、休養するのに向いていると感じた。

25日目
国立公園をめぐるトレッキング・ツアーの最後は、グレーシャー・ポイントからヨセミテを展望。これを見ずにヨセミテは去れない。このツアーは終われません。ハーフドームを中心とした岩山群の迫力は凄いものがあります。もし、次のチャンスがあればハーフドームを登るゾと心に誓いながら、ヨセミテを後にした。

*最後に
サンフランシスコのフィツシャーマンズワーフで小林ご夫妻がツアーの打ち上げを開催。シーフード美味しかった、ご馳走様でした。
また、参加頂いた小林ご夫妻と徳永氏には至らないことが多々ありましたが、ツアー最後まで暖かなご協力を頂き無事ツアーを終えることができました。また、参加した母も良い想い出ができたと喜んでおります。本当にありがとうございました。

おわり

1 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。楽しいたび、意外なところにまたおもしろさがあることも楽しまれたご様子。よかったですね。

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