2010年5月9日日曜日

龍馬の車中泊の旅 四国編

2010年 GW に四国の龍馬伝ゆかりの地をめぐりました。

★4/29 晴天★
昼前一路四国を目指してレッツラ・ゴー! 今宵は淡路SAを宿泊地とする。明石大橋がライトアップされて、絶景のViewPoint. 淡路地ビールとたこ飯を購入し、夜景を見ながらの贅沢な夕食。翌日の鳴門の渦潮の時間をSAの観光ボースで確認。7時に中渦、12:50に大渦。今回は7時の中渦に決めた。

★4/30 晴天★
7時の渦潮を間に合うように淡路SAを出発。残念ながら橋の営業が8時からのため(通常は9時開始だが、GW中は8時だそうだ)、千畳敷からの渦潮見学となる。中渦だと渦の確認が難しい。。。 やはり次回は大渦か
な。
一路、NHKの朝の連ドラ”ウェルカメ”の舞台となった美波町へ向かう。NHKドラマの追っかけとしては、四国まで来て、やはり外せない。

その途中に、二箇所の温泉に立ち寄った。旅行で役に立つのが月刊誌”温泉博士”のパスポート。とかく目的地に直行してしまいがちであるが、この本のおかげで、多少の遠回りでも行ってみようという気になる。今回は徳島県・月ヶ谷温泉の月の宿と、わじき温泉にてお湯を拝借。それぞれやわらかいお湯で、旅の疲れも癒されました。わじき温泉は源泉の水泉もひいてあり、温・冷交互に入ると、いっそうの効果が期待できる。月ヶ谷温泉は、GW期間中の”採・恋・こい鯉まつり”開催中で、400匹の鯉のぼりの遊泳を楽しませてくれました。ありがとうございました。

美波・カメ博物館(入館料600円)の前には、ドラマでちょくちょく見かけた巨大はカメがお出迎え。実はあれは公衆電話でした。カメは恐竜より前の時代からずっと変わらぬ姿形。洗練された完璧な容姿である証拠。14:00からちょうどカメへの餌やりの時間、さっそく集合。エサはおやつとしているキャベツ。小さくちぎった物をを、飼育係りの方からもらい、池に投げ込む。注意点 その一、なるべく真ん中に投げる事、カメが淵に激突してくちばしを折らないように。その二、絶対直接手渡ししない事、手を噛み切られる可能性が大いにある。それを守って早速投げ込む。なかなかキャベツに気がついてくれないところがまたカメらしくて愛らしい。思いのほか楽しく、長居をしてしまった。カメがいつまでも産卵をするために戻ってこられる美しい浜を私たち一人一人が自然を大切にしていかなくてはいけないということを再確認しつつ、カメ博物館を後にした。次に向かうは、土佐浜街道を経て中岡慎太郎の銅像がある室戸岬。

夕刻中岡慎太郎像でひとしきり写真をとり、弘法大師が修行した場所を見学し、荒波が岩礁に打ち付ける豪快な景色を堪能し、今夜の宿、キラメッセ室戸に到着。晴れていれば、最高の夕焼けスポットであるが、残念ながら雲っていたので、拝めませんでした。また今度。

後日談:美波の大浜海岸でアカウミガメの今年初の産卵が確認され、順調だとの事。我が事のようにうれしい。立派なカメになってくれることを遠くから祈っているよ。

★5/1 晴天★
起床早々に柏木にある中岡慎太郎生家へ向かう。かなりの山の中。今のように情報網が普及していない時代、何故・どうやって慎太郎のような日本を変えようと言う気持ちになりえたのか。。。 日本を変えるだけでなく、身近なところでもかなり貢献をしていたらしい。今や高知の特産となっている柚子も、慎太郎のアイデアで植栽することになったそうで。また、大半の歴史書物では、坂本龍馬が作ったといわれている船中八策も実は慎太郎が原案を作ったものであると、生家裏にある慎太郎生涯記録では謳っている。中岡慎太郎館開館前だったので、断念。

柏木を後にし、55号線を走り、二十三士の墓や、お龍さんと妹の像を見ながら、龍馬さんを忍びながら、土佐・龍馬 であい博の一つである、安芸・岩崎弥太郎 こころざし社中へ。

安芸市内に入る前に、弥太郎生家へ。平日だった為か、早朝であったためか、生家前にある駐車場に停められた。弥太郎生家は見学無料。龍馬伝に出てくる弥太郎の家よりは遥かに立派になっている。庭には弥太郎が日本列島の形に並べたとされる岩や、土蔵の鬼瓦には三菱マークの原型といわれる家紋も見ることができた。この家で生まれ育ち、幕末の乱世を経て、三菱財閥を創設し、あそこまで大きくしたんだぁ 。。。 そうさせたものはなんだったんだろう と、再び彼らを動かしたものは何であったのだろうと言う素朴な疑問と尊敬。生家の次はいよいよ であい博サテライト会場”こころざし社中”。8:30の開館とほぼ同時に入館。4つの社中通行手形を700円で購入、もちろんスタンプラリーの完成もめざす。サテライト会場単独入場は200円、メイン会場は400円。なので、全部回る人には手形がお得、300円お得。こころざし社中では、龍馬との関わりや、弥太郎の志が、MakingOf龍馬伝と共に知ることができる。

朝ごはんをGetするために、安芸駅構内にあるぢばさん市場へ。手作り弁当や焼きたてパンなどなど。駅を利用する会社員・学生がここでお弁当を購入してから出かけるのかなぁ という感じ。私たちは焼きたてパンをいただく。うんまい!ご馳走様でした。

本日夜は土佐久礼での親戚の集まりです。桂浜経由その前に高知市内でお土産を買ってから。。。 ということで、目指すは龍馬が何度と無く訪れ、地平線の向こうに世界を見つめた桂浜。桂浜までは順調。ナビの言うがまま龍馬記念館に向かおうとしたところ、警官が一杯。何事?GWの期間中、渋滞緩和のために、マイカー規制をしていた。一般は競馬場に車を停めて、そこからシャトルバスに乗るようにとの事。競馬場の場所がよく分からない。海沿いを走っていると、シャトルバスとすれ違ったので、方角的にはあってそう。しばらく走るとやっと臨時駐車場の看板が。住宅街を抜けて競馬場に。桂浜から10分ぐらい走ったかな?シャトルバスに乗り込んだらすぐ発車。ボランティアのおじさんがガイドをしてくれました。シャトルバスの運行は今年から開始。今までは駐車するのに2-3時間並び、駐車場も道路も大渋滞。桂浜に初めて来られた方はラッキーですよ との事。シャトルバスのおかげか、まったく渋滞にはまることもなく、これが通常の桂浜の状況かと思っていたら、今までの苦労の賜物のようです。シャトルバス大賛成。シャトルバスを降りたバスロータリーから龍馬象まで階段を昇る。昇った先には龍馬さん。通常は龍馬さんの誕生日(11/15) の週のみに組み立てている櫓(と、言っても工事用のパイプで組み立てたものでしたが)を今年は龍馬伝効果か、GWも特別に組まれたやぐら。100円払って昇ります。目の前に特大龍馬さん。そして、龍馬さんの目線で海を見てみます。普段は下から見上げるだけなのが、同じ目線に立てるとは、なんとなく特した気分。

櫓を降りて、桂浜を散歩。渚百選の一つに選ばれただけあって、本当にきれいな海と浜辺でした。ここで龍馬さんは色々なことを考えたんだろうな。。。

龍馬記念館(400円)に入館。龍馬さんが書いた手紙、龍馬さんに宛てられた手紙などが展示されている。感動したのは、暗殺時、部屋にあった血痕付きの屏風が見られた事。血痕が確かに今でも残っていた。何故龍馬さんは殺されなければならなかったのか。誰が何の為に殺したのか。。。 今ならすぐに犯人割り出しも出来るのに。志半ばで、もう少しで日本が代わりそうだったのに、それを見届けることができず、どれほど無念だっただろう。。。と血痕を見ながら考えてしまいました。二階には暗殺された近江屋の一室の実物大がセットされていて、そこは写真スポット。”はい チーズ!”

土佐と言えばアイスクリン。観光名所には屋台が必ず至る所にあります。値段は一律200円に決まっているようで、一個買ってみました。アイスクリームとシャーベットのミックスのよう。甘すぎることなく、おいしかったぜよ。

あまり桂浜に滞在していると、土佐久礼に遅刻してしまうので、シャトルバスにアイスクリンを食べながら戻ります。帰りもすぐ発車。シャトルバスはかなりの数出してくれているようで、待つということがほとんどなく、本当に便利でした。

桂浜競馬場を後にし、土佐大丸をナビの目的地に設定。駐車場は大丸隣にある中央公園駐車場が便利。上に上がると大丸やショッピングアーケード。3000円のお買い物で一時間無料。買い物後、名所 はりまや橋へ。水がきれい、さすがははりまや橋。3秒あれば渡り切れてしまうが、とにかくその朱塗りの太鼓橋で記念撮影。まだ宴会まで時間はあるので、武市半平太道場跡地まで少し足を伸ばします、オイショ。はりまや橋から10分ほど歩いたところにある横堀公園に、その碑はひっそりありました。一生懸命探さないとちょっと見つかりづらい碑でしたが。今龍馬伝ではまさに武市さん絶好調。ここが土佐勤王党が結成された場所なのか。。。その時は勤王党の結末を誰が想像できただろうか というセンチな想いで胸が痛くなりました。龍馬伝で武市半平太を演じている大森南朋さんが大好きなので、気持ちが切り離せずにいる私でした。

高知道を須崎で降り、中土佐町久礼の親戚宅を訪問。土佐の人たちはとにかく明るく、会話も楽しく、とてもおもてなし上手。終始楽しい時間を過ごさせていただきました、ありがとうございました。かつおもめっちゃおいしかったです、ご馳走さまでした。「四国の国道は狭いね。」という話をしたところ、4から始まる国道には要注意、一般的な国道の広さを期待しないほうが良いとの貴重なアドバイスをいただきました。また、四国の人は、狭い道ですれ違う時でも待たずに突っ込んで来ることを問いかけたところ、「待ってたらいつ自分の番が来るか分からないからね。」という意外な回答が。おもてなし上手も、ハンドルを握ると人格変貌?待ってた方が結果的には早いのではないか? という素朴な思いはぬぐい捨てることができない。とにかく、四国の道路は狭く、一台しか通れない所が随所にあるので、大型の車は不向きかも というのが印象。日付が翌日に代わる手前で解散。空を見上げると一杯の星。夕方大合唱をしていた蛙達もさすがにみんな寝ているようでした。宿は町内の大谷旅館さんに泊まらせていただきました。無理言って早くにお風呂を使わせていただき、感謝しております。土佐久礼の皆様、楽しい一日を本当にありがとうございました。またお邪魔します。

★5/2 晴天★
土佐久礼の大正市場を見学。明治時代、水揚げしたての魚を漁師のおかみさんたちが売ることから始まった市場。お店が開店するにつれ、活気が増していきました。

高知自動車道須崎インターの過度にある、四国最大の道の駅 ”かわうその里すさき”で、ワラ焼きタタキの実演を見学。これを見ちゃったら、食べずにはいられない。一皿500円で早速いただきました。臭みもなく、激ウマ。本場高知のカツオはやはりたまらんぜよ。高知名物芋けんぴ、はねたケンピを集めたお得な大袋を購入しました。これだけの量があれば、1週間続く旅のお供にちょうど良いき。

高知道に乗り、高知市内を再び目指します。であい博メイン会場の前に、まず車で回れるところから。。。と、言うことでJR土讃線旭駅近くにある坂本家墓所へ。とてもきれいに整備された高知市歴史墓地公園の一角にそれはありました。龍馬さんの墓地はここにはないですが、父-八平さん、兄-権平さん、姉-乙女さんのお墓がありました。龍馬伝のキャストの皆さんの顔を思い浮かべながら、手を合わせてきました。墓地から程近いところに”平井収二郎・加尾兄妹の誕生地”があります。無念な最期を遂げた収二郎さん、龍馬との恋を実らせることが出来なかった加尾さんの想いを想像してしまいました。が、どうしてもその時思い浮かべてしまう顔は宮迫さんと広末さんでした。。。 

”龍馬の生まれたまち記念館”は墓所から車で5分ほど。幸い駐車場が空いていたので、バックで入庫。隣の車ばかり気にしていたので、自分の車のサイドミラーを壁にすってしまいました。ま、隣の車を傷つけるよりは良かったね、ドンマイドンマイ。入館料は大人300円。龍馬を生み育てた家族・まち・文化などを紹介した施設です。館内を一周した後、龍馬生誕の地で記念撮影。今は碑しか残ってないですが、そこにだけ人が集まっているのでその一点を見つけるのはいたって簡単。さらに、近藤長次郎邸跡と、日根野道場跡 (それぞれやはり碑のみ)で写真を撮り、山内容堂像がある山内神社へ。同敷地にある山内家資料館は改装中のため、閉館でした、残念。山内容堂と記念撮影だけして、後藤象二郎と板垣退助誕生地を、車で通りすがりながら碑の写真だけはGet.これでやっと次は”であい博 メイン会場 ろまん社中”。かんかん照りの中を歩いて来たので、この段階で結構ばて気味ではあったが、なんのなんの、がんばるぞ!

まずは駐車場探しから。駅裏に専用駐車場はあれど、さすがにGW,しかも午後、すでに満車。係りの方から契約のある駐車場の地図をもらい、移動する。契約駐車場の数はかなりあるので、あまり心配する必要はないかも。入り口にくると、さすがメイン会場、人が並んでいる。が、思いのほか早く入れました。入り口からは、志社中どうよう、まずはNHKのProducer達のご挨拶のパネルから始まり、キャストの皆さんのサインの色紙。(後からTVのニュースで知ったのだが、私たちが見た直後に、福山さんのサイン色紙が盗まれたそうで。なんでそんな事するかなぁ。もう戻ったのだろうか?)関心したのは、大海原の情景を龍馬さんの人生にオーバーラップして映し出したシアター。人は映像には一切出てこず、海の情景とナレーションだけで龍馬の人生を五感で感じることが出来ました。会場周辺には高知関連グッズが購入できるテントも立ち並んでいて、高知名産を楽しむことができました。日焼け・疲労に効果ありそうな柚子飲料 ”ごっくん馬路村”を一本100円で、最後の5本を購入。通常120円なのが、直販だからでしょうか?ラッキー!ごっくん。あー 生き返った。

一息ついたところで、車で高知城へ。日曜日だったため、日曜市場が開催されていました。が、15時過ぎだったので、そろそろ店じまいの屋台もちらほら。高知公園に車を停めて、まずは”ひろめ市場”見学。市場でもあり、フードコートでもある感じ。魚だけでなく、焼き鳥やら、焼きそばやら色々なものがそこでは買えて、その場で食べられて、飲んで。車じゃなければビールを飲みたかったなぁ。ひろめ市場を一周し、高知城へ。板垣退助像がまずはお出迎え。山内一豊、そちて妻の千代さんの像で写真を取り、天守閣まで。さすがは天守閣、入城に人の列。時間もないので、そのままUターン。待ちの中をぶらぶらしながら見つけた神社がおもしろい。通常は狛犬なのだが、さすがに高知。犬ではなく、狛鳥が神社を守っていました。

さて、高知市内見学も満喫です。次は梼原のサテライト会場?それとも足摺の会場?泊まる場所と温泉を調べて、梼原に向かうことに決定。梼原道の駅が温泉を併設。最高の寝床を発見。高知市内からかなりの距離だけど、どうせ後は寝るだけだから。では雲の上のホテル温泉を目指して出発です。高知よさらば。楽しかったぜよ。

雲の上のホテルはかなりの山の中。道の駅と併設のホテルを見学。ここで食事ができればいいね と中を覗くと、本日は予約客で満席との事。山の中の洒落たホテル、人気があるのがよく分かる。夕食をホテルでいただくのはあきらめて、梼原の町に食料を調達に。街はとてもきれいに整備されていて、龍馬脱藩の場所を想像するのはなかんか難しく。。。 であい博サテライト会場の場所を下見し、街中のコンビニでお弁当を買って、道の駅に戻る。さっそく雲の上温泉に。ホテル内のレストランは予約で満席だったが、温泉内には軽食をいただける場所があり、コンビニ弁当を買ってしまったことを少し後悔。温泉は美人の湯といわれるナトリウム・炭酸水素塩泉。お肌がツルツルになりました。

★5/3 快晴★
起きてすぐに梼原 維新の道社中へ。10:30からの梼原ガイド(300円)に登録。街の方がボランティアで龍馬縁の場所と梼原観光名所を案内してくれるらしい。この会場では、梼原出身の革命家(六志士)をメインに紹介されていた。吉田東洋を暗殺したのが、岡田以蔵と思っていたら、龍馬脱藩をガイドした那須信吾であったこと、この会場で始めて知りました。
10:30、梼原ツアーの時間です。ガイドしてくれるのは、自称龍馬。サテライト会場すぐ近くにあるゆすはら座は和洋折衷様式の木造芝居小屋。もったいないことに、今は使われていないそうだ。使うとそれなりにメンテ費用がかかるから と言うのも理由の一つなのだそうだ。六志士の墓で那須俊平・信吾父子の邸跡を見る。長刀名手であった俊平さん、50歳を過ぎてから革命家となるきっかけは何だったのだろうか。旧掛橋和泉邸は立派なかやぶき屋根。近年屋根の葺き替えをしたそうです。最近では葺き替え職人も、萱も減ってきているためか、かなりの金額がかかるんだそうだ。中にはそれはそれは立派な梁が使われていた。梼原川に架かる屋根付き木橋、神幸橋を渡って、伊豆から三嶋大明神が勧請されたと伝えられる三嶋神社に到着。拍手がうまく叩ける人は邪念の無い人だといわれ、緊張しながら打ってみた。純真無垢であることが立証さました。維新の門には、龍馬、澤村惣之丞を含めた8人(今にも動き出しそうな若き四志士、脱藩の道を案内する那須と、龍馬・澤村。金銭面で志士達をサポートした掛橋)の像が建てられている。那須俊平が指さす先は土佐と伊予の国境、韮ヶ峠。龍馬さんと澤村さんは、この峠で那須俊平と別れ、土佐を脱藩した。1.5時間の梼原ツアーが終わったときはちょうど昼時。街の中にあるお肉屋さんで揚げたてメンチとコロッケを、向かいのスーパーで今が旬、小夏を買いました。小夏は、土佐久礼の親戚宅で初めていただいて、みかんのように皮をむくのではなく、ナイフでりんごを剥くように皮を剥き、白い部分を残して、それと一緒に食べるとすっぱくないと教えてもらい、その食べ方にビックリ。でも本当にそのほうがおいしくいただけた。 280円で20個ぐらい入っていたのでは?超お得。お弁当の準備万端、いざ脱藩! 脱藩者が抜けて行った関所、宮野々番所跡経由、韮ヶ峠。さすが峠、眺めは最高。龍馬が振り返り、さよならを告げたであろう景色を見ながらコロッケをいっただきま~す。峠には、観光客用に、龍馬さんが写真の中でもたれ掛かっているような台(?)が置いてあり、誰でも龍馬になれるようになっていました。是非みんなで龍馬になろう!

脱藩の道も見たし、最後に残るサテライト会場、めざせ足摺岬。ナビの示すまま、四万十川沿いの国道へ。前に四国に来たときにも通った道。道路が狭く、それでもみんな突っ込んで来る という強い印象を受けたのがこの道。狭くなり始めて直後に、車が停まっている。釣りか何かで端に駐車しているのかと思い、横から抜いていくと、前の車にブーブーならされた。実は駐車しているのではなく、前に進めずに止まっているらしかった。10台ぐらいブッチしてしまったかもしれません、知らぬこととは言え、ごめんなさい。何故動かないのか想像もつかない。戻ろうかとも思ったが、道が狭くてUターンすら出来そうもない。まいった。。。しばらくすると、おまわりさんが歩いてきた。事情を聞いてみると、狭い道でお互い突っ込んできてしまって、身動きが出来なくなって止まってしまっているとのこと。いつこの渋滞が解消されるか、見通しがたたない、この狭い道はまだまだ続く と、前途多難なようなことをおっしゃる。遠回りでも、海沿いの道で行けばよかったかと、いまさらながら後悔。やっぱりGWの影響はこの山の中にも出ているのだ。。。しばらく車のエンジンを切って本を読む。が、ストレスが溜まってきて、車を降りて様子を見に行った。すぐ先に若干広くなっている場所があり、そこに2列になり、車が溜まっていた。先ほどのおまわりさんもそこにいた。私の後ろから歩いてこられた関西からの女性がおまわりさんに “車がこの道に入ってこれないように通行止めにして、どちらか一方を吐き出して、整理してはどうか?”と言ってくれた。横から私も “そうだそうだ”と加勢する。おまわりさんも“そうですねぇ、そうしますか。。。” と、やっと動き出してくれた。もっと早い段階で通行止めにしてくれればいいのに と思ったが、こんな渋滞に慣れていないのだろう。

私たち側を先に吐き出すということになったようで、幸いその渋滞からは30分ぐらいで抜け出すことができた。が、実はその先にも同じようにすれ違うことができないほどの車幅の道はいくつもあり、やはりどっちも突っ込んで来て身動きができないというミニ渋滞に何度も遭遇した。私たちの先頭は、神戸のわナンバー。その車にぴったりくっつき、一つのチームとなって抜けていく。というか、勝手にその車をチームリーダーにさせていただき、後ろから “行け~” とか “だめだめ、そこは止らなきゃ、そうそう、さすが・・・” だの、“反対から来てるよ。でもそこで止まっちゃだめぜよ、行っちゃわないと。こっちのほうが引き連れている数が多いんだから、負けちゃだめ!” などなど、聞こえないとは思うけど、応援させていただいておりました。その方のおかげで、事無く広い道路まで出ることができました。神戸のわナンバーさん、ありがとうございました。その後良い旅が続けられたことと思います。

足摺岬に着いたのは夕方16:00頃。まだ空は明るいので、ジョン万次郎像を見ていくことにした。途中[道路規制中]の看板がある。どのように規制されているのか全く不明。桂浜のように、離れたの駐車場にまわされるのか?それにしても、そのような指示は一切無い。ので、とりあえず行ってみる。多分規制解除された時間だったのだろう、結局終点の駐車場まで行かれた。が、かなり小さい駐車場、どれだけ待てば停められる? と、心配をよそに、すぐに出る車があったので、案外スムーズに駐車が出来ました。確かに、これだけの許容スペースなら規制は必須。時間帯をずらして正解(結果論ではあるが)。駐車場脇の広場にジョンは海を見つめながら立っていた。足摺灯台まで往復し、戻ってきたころには薄暗くなっていた。すぐ近くにある足摺テルメでお風呂、500円。露天風呂から海が見えるのだが、夜なので景色が見えなかったのが残念。宿はR321沿いの「めじかの里土佐清水」。

★5/4 快晴★
道の駅を後にし、竜串海岸へ。ここは昭和45年、日本初の海中公園に指定された所というだけのことはあり、激しい風や波の浸食作用により自然が作り出す芸術的な奇岩が連なっていた。見残し海岸にも行ってみたかったが、どうも見つからない。地図を見る限り、船でしか渡れないようだ。見たくても結局見ることが出来ずに帰る人が多いので、見残し海岸と名づけられたのだろうと。。。納得。

見残し海岸を見残しながら、“ジョン万次郎黒潮社中”に開館直後に到着。こじんまりしたサテライト、そしてここが最後のサテライト会場。今までの私のジョン万次郎の知識はというと、「漁に出かけて嵐にあい、遭難し、アメリカの船に助けられて10年アメリカで過ごし、日本に戻って来て英語を教えた。」程度のものであったが、龍馬伝や、一昨年の大河ドラマ“篤姫”を通して、攘夷色真っ只中に日本に戻り、アメリカで得てきた学問・技術などを広める為に行った努力などを知ると、漂流すべくしてした人なんだなぁと思う。また、ジョン万次郎一人だけが漂流し、アメリカ船に助けられたのかと思いきや、他に4人、5人全員が鳥島で救助されたということも、このサテライトで初めて知った事実。

であい博のスタンプラリー、最後のスタンプを押す、二枚。なのに、ジョン万次郎の歴史に感動している間に落としてしまった一枚、残念。残った一枚で、抽選で龍馬伝GoodsをGetするためのハガキをもらい、投函した。当たりますように!アーメン。

ジョン万次郎生誕の地、中浜を訪れた。アメリカからの帰国後旗本になった際、出身地を姓にして中浜万次郎となったそうです、なるほど。ちなみに、ジョンは、助けられた捕鯨船がジョン・ハウランド号であるところから、名づけられたそうな。

生誕地より、足摺岬に戻る方向に、唐人駄馬遺跡がある。縄文時代の石器が出土したそうで、今はキャンプ場として解放されているようだ。音楽を一人奏でる人、ただただ休息を取る人。都会の喧騒から逃れたい人にはうってつけの場所発見。遺跡からすぐのところに宇宙人が作ったとされる巨石群がある。。。宇宙人??? 巨石群を一周すると半日かかるといわれたが、地図を見る限り、30分ぐらいで周れそうだけど? 入ってすぐのところに、ガイドブックに載っている巨石がある。古代ロマンなのか、宇宙の不思議なのか。その石を見て満足、観光終了。

昼ごはんの時間も近いので、黒潮市場に立ち寄る。昼食の時間を利用し、あまりにお天気も良いので、万年床であった布団を駐車場の壁に立てかけて、乾燥させていただく。市場内をぐるぐる一周し、ビビビと来たのが鯖寿司。市場内のレストランに持ち込んで食べてOK. お箸・お茶とおしょうゆをいただき、外のテラスでぱくつく。実は600円なので期待はそこそこだったのだが、なんと言う美味。脂もいい塩梅でのってました。昼食も大満足、布団も乾燥できて、W大満足。では、今回のBigEvent であい博も全て終わったので、土佐を出ますか。。。海沿いで松山方面へ向かう途中に、宿毛道の駅で休憩。ジャコ天120円一枚ください。揚げたてで、プヨプヨ弾力もあり絶品。関東で言うさつま揚げを高知では天ぷらと呼ぶそうだ。ジャコとはなんぞ?

自宅を出発してからの洗濯物が溜まっているので、どうしてもコインランドリーしたい。いざ探すと見つからない。気にしていない時には結構見つかるのに。宇和島市に入ったすぐあたりにありました。駐車もしやすい。休憩も兼ねてここでランドリー。待っている間も時間の無駄を省き観光。すぐ近くに日本の都市公園百選に選ばれた“南楽園”があるみたい、行ってみよう。行くだけで7分、往復15分。ランドリーの時間は30分。15分で総面積15万㎡の公園が見られるはずも無く。しかも入園料300円。周りを歩いて外から中の様子を見ようかなと試みたが、ガードが固い。断念。乾燥機作動中はおとなしくそこで待つ。洗濯も終わったし、これで帰宅するまで衣装は確保。
とにかく“であい博”を見るというミッションが課せられていたため、ゆっくりすることもままならなかったし、連日の快晴でかなり疲労困憊。今日はもう早めに休むことにする。南楽園のすぐ先にお風呂発見。津島やすらぎの里(600円)。まだお日様は高いけど、今日はここで早々お風呂に入って、道の駅-うわじまきさいや広場 で休むことにした。

道の駅は街の中、宇和島城のほぼ麓。疲れているという割には、宇和島城まで歩くことに。あまりに近すぎて城が見えず。道を聞いてみると、城への入り口はこの先を少し行ったところ、でも今日はもうおしまい と言われたのですが、入り口まで行って駐車場を確認。お腹すいた、今日はであい博達成祝い。お!駐車場の目の前にいい感じの和風レストランが。1980円で定食が? ここにしよう、祝杯だ。かつおのたたきと鳥定食に決定。かつおもやはり臭みも無くおいしいし、鳥もコリコリ歯ごたえがあり、味付けも良かったです。一心さん ご馳走様でした。

★5/5 快晴★
早朝散歩で宇和島伊達家の居城 宇和島城へ。門の入り、上り坂にかかってすぐに二股に道が分かれる。門のそばからご近所のおばさんが“右回りの方が眺めがいいよ”と教えてくれる。なんか朝からほのぼのとした気分。城山は海と山が一望できる優美なお城です。

宇和島藩唯一の宿場町だった卯之町へ立ち寄り古い街並みを歩きました。普通のお宅の玄関屋根(?)に立派な彫り物がされているのに感動しました。

松山自動車道に乗り、今治の温泉に向かう。伊予灘SAで休憩、眺めが最高。栗に目のない私、気持を押し殺すことができず、高いなぁと思いつつ、あまりにおいしそうだったので栗ころり(\176)を買いました、看板にいつわりなし。程よい甘さでVeryGood. そしてまたまたジャコ天。What Is Jakoten? というのが、ここで明確になりました。今治湯の浦ハイツで、“温泉博士”を利用してお湯をいただく。ここのお湯は放射能冷鉱泉、放射能につかるなんてあり?って思うけど、環境省から四国初の国民保養温泉地としての指定を受けた温泉療法医がすすめる名湯百選の一つだそうだ。丘の上から海を眺められ、すばらしい眺望。心身ともに療養してもらいました。

しまなみ海道で本州へ戻る。いよいよ四国とはお別れです。今回は松山に寄れなかったのが残念。NHKで三年に渡り放映される“坂の上の雲”ミュージアムを、NHK追っかけの私としてははずせなかったのだが、今回の目的は秋山さんより竜馬さんだったので、松山はまた次回。2011年2月までにもう一度行くぞ、四国!海道を走りながら見る景色は島・島 そしてまた島。本当に島がいっぱい。大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋を渡った先にある瀬戸田PAで車を止めて、そこから橋を渡ることができるという情報を入手。駐車場から橋の入り口までは700mほどの下り。自転車は100円、徒歩は無料。渡る前にはあまり高さを感じなかったが、上から海を覗き込むとその橋の高さにびびる。そしてもっとすごいのは橋の塔の高さ。主塔は226mもあるそうだ。瀬戸田PA側の主塔の下に観光スポットが。 「多々羅鳴き龍」と書かれてあり、ここで手を叩くと東照宮の鳴き龍のように音が何度も反響する現象が。これは塔の形状からくる現象のようだが、なかなか楽しい。車が通らない時の方がよい音がする。自転車の場合、気付かずに通りすぎてしまいそうだが、試してみる価値大。橋の中心で香川県と広島県に分かれる。それも私的には十分観光スポット。橋を完全往復を試みたが、半分で断念。香川県に一歩足を踏み入れてから引き返す。スリル満点の橋渡りでした。無料でこれだけ楽しめるとは。。。

今日の宿は福山と決める。“温泉博士”に福山天然温泉コロナの湯が掲載されていた為だが、時間的にも今日はここまで。お風呂でさっぱりした後、市内のスーパーで食糧を調達し、道の駅ぬまくまへ向かう。かなり山の中、食糧事前調達大正解。道の駅で食事をしていると、一人のおじさんが声をかけてくる。話を聞いてみると、京都宇治から軽のバンを改造して一人で道の駅を利用しながら旅をしているとのこと。道後が気に入り、3日間も滞在した後だそうだ。道後はGW期間中のみ、少し離れてはいるが、無料の臨時駐車場を設けているらしい。それがなけれが駐車場代もばかにならないので、長期滞在はできなかったのでありがたいとおっしゃっていました。楽しい旅の話をありがとうございました、今度宇治へ行くときにはお邪魔します。

★5/6 快晴★
朝から今日も晴れ。龍馬ゆかりの地、鞆の浦に朝の散歩。昔の街並みがそのまま残っている通りもある。ここでの龍馬さんの活躍は何と言っても“いろは丸事件”。結局ここでは決着は付かなかったわけだが、ここで紀州藩を相手に談判したのかぁと、再び龍馬さんへの想いが募る。残念ながらいろは丸博物館開館前だったので、引き上げられた遺品などが展示されているらしいが、見ることならず。無念。

カブトガニの博物館(岡山県笠岡市)がほど近いので天然記念物を拝みに行くことに。平日のせいなのか、来客ほとんどなし。カブトガニ博物館にもかかわらず、恐竜がお出迎え。まったくカブトガニに関して興味も知識もなかったが、カメ博物館同様、ビデオを見たり、生カブトガニを見たりしていると興味も親近感も湧いてくるものですね~。1時間ほどの勉強で習得したのは、オスとメスの見分けかた。きっと一生忘れない。

岡山と言えば倉敷は外せないでしょう。金額はどこも同じのようなので、市立美術館近くの駐車場に停める。無料ボランティアがあると従姉からの情報。観光協会の一角にそれはある。ちょうど13:30からのガイドに参加できる時間、ラッキー。今日の参加者は私たち二人だけ、これもまたWラッキー。やはり観光は平日に限る。1.5時間のツアーをお願いすることにした。最初の観光スポットは倉敷国際ホテル内にある棟方志功の大作。こういうのは教えてもらわないと分からない所。大原美術館への道すがら、大原さんの倉敷への数々の貢献話を教えていただく。聞けば聞くほどすごい人。私利私欲ではなく、この街の発展や、画学生の支援などを積極的に行っていたそうで。あげくには銀行まで作られて、その銀行も観光スポット。ステンドグラスが張られていて、天井もすごく高く、窓口は大理石。西洋文化をふんだんに取り入れたデザイン。街の中は歩いているだけでも楽しい。昔の建物を今風にアレンジし、若い人でも入りやすいように洗練したお店に仕上げている。ガイドさんお勧めの平翠軒、全国のうまいを仕入れたお店 とか。アイビースクエアが昔は倉敷紡績の工場だったというのもおもしろい。

ガイドさん3人に対して、私たち二人の超贅沢な観光もぴったり1.5時間で完了。勝手に歩いているだけなら知り得ない情報をおかげさまで入手できました。ありがとうございました。ボランティアガイドと名乗って不当にお金を請求してくる悪質ガイドもいるらしいので注意が必要。平翠軒でお土産たくさん買って倉敷観光は終わりました。この街はまた来たい。

倉敷市内の蔵の湯(410円)でお風呂に入り、高速道路に乗って、吉備SAで宿泊。今日も満喫。

★5/7 雨/曇り★
旅行に出て初めての雨。夜中中降っていた雨も、起きるときには止んでいた。普段の行いの良さがものをいう。。。 吉備と言えば吉備団子。吉備団子と言えば桃太郎。桃太郎伝説を伝える吉備津彦神社へ。一周して、隣の吉備津神社へ。こちらは本殿が国宝。アルファベットの“M”に見える大きな屋根が圧巻。『吉備津造り』とも云うらしい。それと長い長い屋根付きの廊下、つきあたりにはボタン園はちょうど満開の時期でした。

神社で内面が顕れた後は、外面のお清め。“温泉博士”を手に、岡山空港温泉“レスパール藤ヶ鳴”へ。露天風呂から飛行機が見られるらしい、楽しみ楽しみ。。。 と思いきや、1時間近く粘っていたが、一機も飛ばず。残念。空港の経営を思わず心配してしまった。

心身共に清められたので、さて、いよいよ親戚の待つ宝塚へ。ラジオではちょうどローカルエリアの観光スポットの紹介。“和気町の藤公園で今週末藤まつりが開催されます”。 え?和気町?今まさに走ってるここがそこだよ!えええ~~!! と思っていると目の前に藤公園の看板が。これはまさに神様の思し召し。入園料300円は安い。迎えてくれるのは入口にそびえたつ大きな藤、満開。ここの公園では日本全国の藤を植えているのがユニーク。北は北海道から南は九州鹿児島まで、全国46都道府県(沖縄を除く)の著名な藤150本を植栽した公園で、約100種類を収集し整備した「日本一の藤公園」なのだそうだ。自分の県の藤を探す楽しさと、藤の違いを比較できる楽しさがある。平日だからできるのであろう、藤棚の下でビニールシートを広げて宴会をしているグループが。週末は座り込むこともできないぐらいにぎわいそうだ。が、これは見る価値あり。行って良かった。

時間調整の為、本日二回目のお風呂。姫路城ふもとにあるスーパー銭湯花の湯へ。もちろんこちらも温泉博士を利用。あ~さっぱりした。今から出発すればちょうど待ち合わせの17:00に宝塚に着くね~。って本当に17:00ぴったりの到着でした。久しぶりに布団で寝ました、やっぱり気持いい。

★5/8 快晴★
午前中に伊丹の叔母を訪ねた後、今回の旅行最後のイベント、荒牧バラ園へ。駐車場のおばさんに一分咲きだと言われたが、わざわざ来たので了承の元、500円の駐車場代を払う。予め確認してくれるところはありがたい。が、どうせなら開花状況によって駐車場代も変えてくれるともっとありがたい。望みすぎ? バラは本当に少なかった、満開のときはさぞかしきれいなのだろう。。。。
13:45 宝塚を出発、一路自宅へ。長い長い旅行も無事に楽しく終わりました。龍馬一色の旅だった。今度は長崎だ。
旅行中お世話になった皆様、楽しい思い出をありがとうございました。